ろんぐ

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ピッ ピッ ピッ


規則正しい機械音が白く狭い部屋に響く。

よく見慣れた部屋。
聞きなれた音。


そのすべてが苦痛だった。


あわれんだ瞳を向けるひと。
同情してくるひと。



見ないで。

そんなふうに見ないで。


わたしは不幸なわけじゃない。





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