夜空の翼

□変わりゆく世界(第4話)
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ーコンコンコン、


一方、ザンザスが自分の部屋で荷造りをしていると(正直そこまで荷物の数は無いが。)
不意にドアがノックされる。
しかし、大方ザンザスは誰が来たのか予想できた。
このバカでかい広い部屋に夜も更けてきた頃だ。
今頃自分の部屋に来るのは一人ぐらいしかいないだろう。


「………どうした。」


ドアをガチャッと開ければ、ムスッとした顔で佇むエマルの姿。
そんなエマルにザンザスは内心溜め息をつく。
確かにエマルは自分が認める程の強さを持っている。
しかし、何故か幽霊や妖怪などの胡散臭いものにはめっぽう弱いのだ。
ザンザスはそんなものを信じた事すら無いのだがエマル曰わく、夜安心できる人がいないと絶対に眠れないらしい。


(まぁ、でも………、)


自分が安心する人間と言われるのには悪い気はしない。
しかも相手がエマルとなれば尚更、だ。
ザンザスはエマルを自室ひ招き入れるとベッドの上にボフン、と座らせた。


「………オレの部屋で寝るか?」


ザンザスがそう言った瞬間、先程の態度とは裏腹に目をパアァッと輝かせコクコクと頷くエマル。
エマルは変なところでバカ正直すぎるから困る。
自分はそういう態度に未だに慣れていないというのに。


「…………おい、」


ザンザスに同室で寝る許可をもらうとエマルは広い部屋に一つしかないベッドにごそごそと潜り込む。

「何でてめぇがそこで寝るんだ。」

「えー、ザンザスも一緒に寝よう?」


こいつ、意味分かってんのか。
いや、おそらくエマルのことだ。その言葉の意味なんて理解すらしていないだろう。
ザンザスは本日何度目かの溜め息をついた。



ー変わりゆく世界ー
(今回だけだからな。)
(マジで!?やったー!!)
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