お題V

□甘噛み
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ひたすらチカダテがいちゃいちゃしてるだけの話し。









ソファーに腰かける大好きな人の足に頭を預け、ぼんやりと外を眺める。

あやすように頭を撫でるその大きな手の心地よさに甘えるように擦りよれば、クツクツと笑う音が伝わった。

「政宗…」

「ん」

「床、冷たくねぇのか?」

ぺたりと、俗に言うお姉さん座りでフローリングに座る姿に空いた隣を勧めるも、やんわりと首を振られた。

「No probrem.ここがいい」

「そうかい」

ならもうなにも言わねぇさ

くしゃくしゃ、と柔らかい黒糸をかき混ぜる。

そのまま膝についていない方の頬に手を添え、滑らかな肌触りを楽しむように手のひらを滑らせた。

そうすれば、自然と擦り寄せられていた頬が持ち上げられ、ねだるように瞳が伏せられる。

「可愛いやつだな」

クツリと小さく喉を鳴らして、待ちわびている熟れた唇にガラス細工に触れるように触れた。

直ぐに離れた幼いそれに足りない、と言うように噛みつかれて再び唇を合わせる。

それは次第に深くなっていき、離れた時にはイヤらしく銀糸が間を繋いでいた。

直ぐにプツリと切って飲み込みきれなかったのであろう唾液が白い喉元を伝い落ちるのに合わせて、舌を這わせる。

「ぁ…っ、つ…ッ」

ガプリ、とそのまま首筋に噛みついては淡い痕を残していく。

くてんと力の抜けた政宗を膝の上へと引き上げると、再度唇に噛みついた。



-END-

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