お題

□秘密
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あぁ胸が高鳴る。

こんな気持ち、初めてだ。


「どうした」

「Ah?」

「せっかくの別嬪さんが、眉間にしわ寄せて」

台無しだ。と大きな手が俺の額を隠した。
温かいその温度が心地いい。

「うるせ…」

口では悪態をついたもののぎゅっと覆っている手を握りしめた。

「どうしたもこうしたも」

「んー?」

「原因はアンタのせいだ。」

「お、俺?」

少し焦った顔して自分を指差す元親の姿に思わずクスリと笑みをこぼした。

「Yes.アンタ」

アンタを好きになりすぎて、この持て余している感情をどうすればいいのか分からねぇんだ。

「おい!!俺が何したってんだよ!」

教えろ!!と噛みついてくる。

「やーだね。」

クスクスと笑って犬を払うように手を振った。




アンタに振り回されてるせいで悩んでるなんて一生言ってやんねぇ。

でも

それぐらいアンタにベタ惚れだって言うことは言ってやるから、それまでは待っていてくれよ。な?

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