小咄


突破文をちらほらと。
◆親梵/親子パロ 



「ちかぁ」

「アん?なんだ?」

とてとてと走り寄ってきた可愛い愛息子を抱き止めてクツリと笑みを浮かべた。

「おなかすいた!」

「よぉし!んじゃま飯にすっか!」

「めしーっ!」

キャッキャとはしゃぐ梵天に頬擦りをして額に口づけを落とす。

くすぐったいよ、と首を竦める姿に愛しさが募った。

(んとに可愛いなぁ…)

本当に自分の子どもなんだろうかと疑問に思うほど愛らしくて仕方ない。

けれど、梵天丸を産んで数ヶ月後に死んでしまった妻が『目元がそっくりね』と笑ったのを思い出す。
その度にやはり親子なんだなと胸を撫で下ろす反面、どこかツキンツキンと痛むこともしばしば。

(いつか俺の傍を離れていくのか)

子どもが親元を離れるのは当たり前のことだ。
ましてや梵天丸は男の子だ。反抗期とかくれば自然と距離は開いていくのだろう。そう考えれば考えるほど気が重くなっていった。

可愛くて可愛くて、俺に懐けば懐く程この手の内に囲っておきたくてしようがない。

モヤモヤとしたものが胸の中をぐるぐると回る。

それは梵天丸が成長するにつれて元親を苦しめることとなる。



みたいな話を書きたい\(^o^)/

2011/07/24(Sun) 21:38

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