小咄


突破文をちらほらと。
◆佐♀政←幸/ パロ 



「政宗殿、いい加減首を縦に振ってはくださらぬか」

真摯な目をして、どうか御身を某にと誘う男を御簾越しに眺めて、手に持った扇に視線を移した。

アイツが都に宮仕えに出て三年。

もう、三年も音沙汰が無いのだ。死んでいるのか、生きているのかすらわからない。

心が無くなってしまったのかと問われれば、そんなことはないとはっきりと断言できる。

しかし、しかし、だ。

アイツのコトを思って泣くのは心臓がきゅうきゅうと痛んで、もう、辛いのだ。

「Okay.その話し、受けてやるよ」

「誠にござるか!?」

「ただし条件がある。」

歓喜に目を輝かせた男に向かって、これが最後だと心を決めた。


握りしめた袖口に


ぽたりと水滴が落ちた






長くなりそうなので切ります←

再度短編でアップする予定ですがメモ書き程度に(^^)

2011/06/23(Thu) 21:31

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