小咄
突破文をちらほらと。
◆佐♀政←幸/ パロ
「政宗殿、いい加減首を縦に振ってはくださらぬか」
真摯な目をして、どうか御身を某にと誘う男を御簾越しに眺めて、手に持った扇に視線を移した。
アイツが都に宮仕えに出て三年。
もう、三年も音沙汰が無いのだ。死んでいるのか、生きているのかすらわからない。
心が無くなってしまったのかと問われれば、そんなことはないとはっきりと断言できる。
しかし、しかし、だ。
アイツのコトを思って泣くのは心臓がきゅうきゅうと痛んで、もう、辛いのだ。
「Okay.その話し、受けてやるよ」
「誠にござるか!?」
「ただし条件がある。」
歓喜に目を輝かせた男に向かって、これが最後だと心を決めた。
握りしめた袖口に
ぽたりと水滴が落ちた
長くなりそうなので切ります←
再度短編でアップする予定ですがメモ書き程度に(^^)
2011/06/23(Thu) 21:31
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◆佐梵
晴れているのにも関わらず降りだした雨。
いいこと思いついた!と膝の上に座っている幼子に、顔を覆って泣き真似をしてみせた。
「ぐすん…俺様、お嫁に行かなくちゃならなくなっちゃった」
ホントに軽い冗談だったのに。
「え…」
形のいい眉が下げられ、一つしかないくりくりとした大きな目に涙が浮かんだ。
「さすけ、梵おいてっちゃうの…?」
「え!?いや、冗談!冗談だよ!!」
愛らしい顔がぐにゃりと歪んだことに慌ててネタばらしをするが、ぐすぐすとぐずる梵天。
やってしまったと佐助は頭を抱えたい気分だった。
「ごめんね、今、キツネさんがお嫁さんに行ったから、ちょっと冗談言ってみただけだったんだ」
「ほんと…?」
「ほんともほんと!」
安心させるようににっこりと笑いかけて柔らかい髪に唇を落とせば、ふわりと儚い花が咲いた。
あぁ、やっぱり。
この子には、笑顔が似合う。
-END-
朝電車に乗ろうと商店街を歩いてたら晴れてるのにも関わらず雨が!
そこで佐助の嫁入りって過ぎった私はもう末期ww
2011/06/23(Thu) 19:51
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◆幸政/現代っぽい
きらきら
くるくる
きらきら
もう二度と見れぬ模様に儚さを覚える。
日の光に向けてくるりと筒を回せばシャラリと音を立ててbeadsが動いた。
「何をされているので?」
「Ah、万華鏡を見つけてな」
「ほう…」
くるりくるりと幾度も変わる柄が不思議で、唯一無二で。
俺たちもこんな風になれたら、だなんて、柄にも無いことを思いつつもう一度回した。
万華鏡いいですよね!←
2011/06/18(Sat) 00:54
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◆親政/学パロ
親父ってすげぇなぁって、一緒に生きていきたい奴が出来て改めて思った。
今までは俺に口うるさく勉強しろって言う割にはバカだし、器用なわけでもねぇから、親父にそう言われるだけで腹が立って仕方なかった。
なんでこんな親父の息子になんかなっちまったんだって当たったりもした。
でも、一緒に暮らしたいって思う奴に出会って、初めて親父がガミガミ言う訳が分かった。
人間、生きていくのに金が纏わりつかねぇことなんて無いに等しいんだよな。
いくら気持ちが有ったって、好きな奴を幸せにしてやれねぇのは辛い。
だから、コイツを養っていけるような職につかねぇと。
その考えに至って、俺は放棄していた課題に再度腕を伸ばした。
君の為に!!
「幸せになろうな!」
「Shut up!夢みる前に現実見な!」
「う…」
「…」
「…」
「……路上生活になったら即行別れるからな」
「…!!おぅ!!」
-END-
ツンデレ政宗いいね!←
2011/05/21(Sat) 16:27
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◆佐政/現代/弱い政宗/微裏
「あ…あ…」
「ん…いっぱい出たね、政宗?」
顔に散らばった白濁を白く長い指先で掬って舐めとる佐助に、政宗はやってしまったと顔を青くした。
「ご、めん…なさ…!」
「怒ってるんじゃないんだよ?あぁほら。可愛い顔が台無しじゃん。」
綺麗な隻眼に涙をいっぱい溜めてびくびくと震える姿に、眉をハの字に下げて流れ落ちそうな滴を舌で掬い取る。
「政宗…お願いだから泣かないで…?」
「う、ん…ッ」
「いい子」
小さく頷いた愛おしい頭を壊れ物にするように優しく抱き込んだ。
可愛い可愛い
俺の愛し子
君を傷つけるものは
全部俺が無くしてあげるから
どうか
いつも笑ってて
2011/05/08(Sun) 17:35
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◆佐→政
君に伝えられたら、きっとこの心の重荷の半分はなくなると思う。
これは、確実。
だって、君は俺の心を掴んで離さないんだもの。
その掴まれている腕を退けることができれば、押さえられていたものは軽くなるでしょう?
だから、君に思いを伝えてスッキリすれば、楽だと思ってたんだ。
単純な俺は、ただそう思い続けてたんだ。
なんて浅はかだったんだろうって、数時間前までの自分を恨んだ。
伝えたって、この重荷は軽くなることはなかった。それどころか、二倍になって俺の背に乗っかってきたんだ。
2011/05/04(Wed) 22:22
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◆親政/現代
「…エロい…」
「…は?」
「いやよ、なんつか、あの衣装から覗く足とか付け根部分とか」
「…変態」
「お?妬いてんのか?」
「っ、妬いてなんかねぇよ!!」
(…とか言いながら顔真っ赤なんだよなぁ)
全く。
可愛すぎて困る。
「じゃあオメェが着ろよ、あの衣装」
「はぁ?!なんで俺がっ」
「じゃあ他の女が着てんの見ても文句言うなよ?」
「う゛…」
それはそれで嫌なようだ。
なんてったってウロウロと視線が彷徨ってる。
やっぱり可愛いんだよなぁ
仕草の一つ一つに胸が高鳴ってしようがない。
何となく可哀想に思うが、もう少しからかって、俺得な条件を取り付けてからにしようか。
変態ちっくな元親\(^o^)/
昨日のフィギュアスケート見てて思いついたというね!←
2011/05/01(Sun) 09:09
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◆幸政/現代
「Present for you.」
「へ…?」
突然目の前に出された箱を、ただポカンと見つめた。
綺麗に包装された長方形のそれ。
どうするべきかとチラリと政宗の様子を窺えばニコニコと笑っている。
首を傾げつつも差し出されたそれを受け取り、包装紙を外していくと現れたのはネクタイだった。
「おお…!綺麗でござる!!」
「だろ?それ、紅と蒼が混ざってんだぜ?」
指さされた方へと視線を向ければ、確かに鮮やかな紅と蒼が混ざりあい、これまた鮮やかなワインレッドへとグラデーションになっていて見事なものだった。
「ありがとうございまする!!」
「You're welcome.これ、お揃いなんだぜ?」
「誠にござるか!?」
「Yes!」
嬉しそうに頷いて、箱の中からネクタイを取り出す。
そして幸村の首へとそれを巻きつけ、そのままクイと引き寄せた。
「浮気は許さねぇからな、darling?」
「政宗殿こそ、過剰なお戯れは無きよう。」
「クク…考えといてやるよ」
「ご存知なくせに…その時はどうなるか…ね…?」
クスクスと互いの吐息が当たるほどの距離で囁き合い、自然な動きで互いの唇に噛みついた。。
電車内にて\(^o^)/
本当に綺麗なネクタイだったんです!!
みた瞬間ニヤケそうになりました←
2011/04/28(Thu) 06:44
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◆政宗
"面倒だ"
一言で言ってしまうなら、この単語に限る。
毎朝狭い車両に押し込められて不愉快さに眉間にしわが寄る。
やっと外に出られたと思えば、先ほどの車内と全く変わらない人の混みようにうんざりさせられるのだ。
そして最終的には"学校"という箱に閉じ込められてげんなりとして家に帰るの繰り返し。
どうでもいい日々がどうでもよく過ぎていくことに、ただ、ただツマラナイと溜め息をこぼした。
ふと見上げた空は太陽の光を浴びてキラキラと透き通っていて、なぜだか温かいものが頬を伝った。
悔しいくらいに晴れ渡った空に何だか虚しさを感じた政宗様。
このあと誰かと出会って世界が色づけばいいと思う←
2011/04/25(Mon) 22:32
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◆親政/うっすら病室
最初にみたときは
綺麗なガラス細工かなんかかと思った
透き通るように白い肌
その白さを際立たせている艶やかな黒髪
薄く形の良い唇に
深い海を映したような瞳ー…
それがまた、白い部屋の中に居たものだからより一層そう見えた。
余りにも儚くて、今にも消えてしまいそうだったから。
つなぎ止めておかねぇと、って何でかその体を抱き締めてたんだっけ。
「おい!チカ!!」
「!?ど、どした…?」
「どした、じゃねぇよ。俺をほったらかして何考えてたんだよ!」
透き通る蒼にキッと睨みつけられ苦笑いを零す。
「悪ぃ悪ぃ。政宗と会った時のこと思い出しててよ?」
細い腰を抱き寄せて唇を耳へと寄せる。
ピクリと肩を揺らした姿にクスリと笑って、もう少なくなった点滴に目を細めた。
-END-
病弱まーくんパロ←
壊れそうな政宗を元親が守ってればいいと思う。
2011/04/18(Mon) 16:19
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