短編
□嘘吐き
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『俺が死ぬ?HA!そんなこと有るわけねぇだろ。you see?』
そうやって君は
いたずらっ子のように笑ったのに。
『俺を残して死んだりしたら、後世まで呪ってやるからな。』
薄い、けれど紅く熟れた唇を妖艶に吊り上げて、君は俺は言ったのに。
『See you、darling…』
君は鉄の香りを交えた甘い口付けを一つ残して
『I love you…forever…来世で、待って…る、から…見つけろよ…?』
可愛らしく、強請るような言葉を紡いで。
君は俺を残して目を閉じた。
![](http://id20.fm-p.jp/data/446/marbleblue/pri/26.jpg)
死ぬわけ無いって笑った君は
もう何処にも居ない。
絶対来世で見つけて
文句言ってやるんだから
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