TENDER LOVEU

□Chapter 37-side.taemin-
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***

 ベッドの中で、できるなら。
 その感触に、酔いしれたい。

 でも、切なすぎて。
 自分を、失えない。

 涙で、視界は歪む。

 僕の下にいるヌナを。
 僕は、記憶に刻む。
 その形。色。声。質感。
 僕を洗脳した、この甘美さ。
 この、愛しさを。

 永遠に、封印する前に。

「泣かないでよ・・・」
「テミンも、泣いてるよ・・・」
「だって・・・」
「・・・うん」

 その唇を、キスで塞いでやりたい。
 でも、それをしないのは。

「・・・寂しいよ。」

 その言葉が。
 あまりにも、素直で。
 僕まで、浸してしまうから。

 想いが通じ合うことは、なかった。
 けれど、多くの時を。
 共に、過ごしたのは。
 揺るぎない、事実なんだ。

 僕らが否定してしまえば、そこは空白になってしまう。
 そんな時間たちの。

 脆さを。
 切なさを。
 愛しさを。

 僕はきっと。
 忘れることは、ないだろう。

 その肌に、止め処なく触れながら。

 世界が昨日を壊して、今日を創造していく。
 僕はそれを、光の加減でゆっくり悟る。

 あぁ、神様。どうしてだろう。

 朝なんて、来ないで。
 そう願っても、朝は来る。
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