TENDER LOVEU

□Chapter 36 -side.taemin-
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***

「よーし、できた。あとは待つだけ。」
「まだ食べられないの?」
「別に食べれるけど・・・待ったほうがおいしいよ。それにまだ、夕食の時間じゃないし。」
「ふーん・・・」

 ふたりで、買い物に行った。
 近所のスーパーに、晩ごはんの食材を買うだけのデート。

 散々迷って。
 いろんな食材を手に取ったり、戻したりしながら。

 楽しく作れて。
 更には簡単で。
 失敗しようがなくて。
 ふたりで一生懸命、考えて。

 結局、カレーだった。

 カボチャとひき肉で作ろう、とヌナが言ったから。
 僕はその発言を少し疑いつつも、おいしそうなカボチャと新鮮そうなひき肉を探した。

 こうしていれば。
 普通に、恋人同士みたいなのになぁ。

 そのフレーズがよぎるのは。
 何も今回が初めてじゃない。

 ヌナは僕の包丁の持ち方から何から、ずっとヒヤヒヤしっぱなしで。
 僕はそうやって、構ってくれるのが嬉しくて。

 もう、そんなふうに。
 僕を心配してくれること、あるのかな?

 そんなことを考えてたら。

 玉ねぎもないのに。
 泣きそうになったんだよ。
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