TENDER LOVEU
□Chapter 36.5 love on wire -side.you-
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彼が希望した通り。
ごく普通の、日常的な時間を経た。
ごはんを食べて。
ソファでくつろいで。
お風呂は、別々。
そして、一緒のベッドで。
彼は私を抱きしめながら、
目を閉じて。
ねぇ、テミン。
気付かないフリを、してたんだよ。
何かタイミングを伺いながら。
そうして時々、泣きそうな顔をするのを。
テミンが、私よりも強くて。
屈折することのない光を持っていること。
私は、知っているつもりだから。
示唆、しないで。
その強さで。
一歩私に、歩み寄れるはずだから。
だから、私は。
気付かないフリを、しているよ。