拝啓、大好きなみんなへ(庭球)
□学校探検?
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『ぁれ?・・・ここどこだっけぇ・・?』
キョロ
人通りはない。
『・・ぅえ・・秋兄ぃ〜・・明菜ちゃん・
・・?』
もはや半泣き。
キョロ
一応・・、舞は階段を上り始めた。
ずっと上り続けるとドアが見える・・。
『・・・?』
ガチャッ
ーーブワッ
『ぅ・・わぁ〜・・、おく、じょ・・?』
着いた先は屋上だった。
『すご〜い・・』
腰より下の柵に手をついて、景色を眺める。
その時・・
「っておい!そこで何やってんだよ!?」
突然響いた大きな声。
『ッ!?』
ビクッッ
グラ・・・
『ぅあっ!?』
バランスを崩して、舞の体は前へ倒れこむ。
『ッ・・・・』
ぐいっ
ドサッ
『???』
「あ・・っぶね〜・・;」
屋上から落ちそうになったのを、誰かが助けてくれた・・。
見えたのは、“赤”
『ッ・・ッ・・ふぇ・・ぇっ・・』
「ッ!?おっおい(汗)どっか怪我したの
か!?・・泣くよい;」
『こ・・っ怖かっ・・うぇ〜〜・・』
「もっもう大丈夫だって!なっ!?」
『う〜・・;』
「・・あんなんしてたら危ないだろぃ;;
・・・飴食うか?」
『・・食べる・・』
し〜〜〜ん・・
モゴ
モゴ
「(会話がねぇ・・;って、こいつ・・、
今朝の奴じゃね・・?)」
『もぐ・・赤髪さんは・・ここで、何してたの・・?』
「いつもみてーに此処に来たらお前が居た
んだよぃ。・・っつーか俺赤髪さんじゃ
ねーよぃ!丸井 ブン太ってんだ」
『まるい・・?』
ブ「おぅ!シクヨロ♪」
『シク、ヨロ・・?』
ブ「おう♪」
『私・・柊舞、です・・』
ブ「んじゃ舞な!!」
『丸井、先輩?』
ブ「ブン太で良いぜぃ」
『ブン太先輩?』
ブ「そ」
『・・・えへへ(ふにゃ)』
ブ「ッ!?//」
『?』
ブ「(何こいつめっちゃ可愛いんスけど!?)〜〜///」
『どーか、したの??』
ブ「何でもねーよぃ(汗)・・って・・」
目に映ったのは頬のシップ。
ーーそ・・
『!』
ブ「それ・・痛いか?」
『(ふるふる)大丈夫、だよ・・。ジンジ
ンするけど・・』
ブ「それを痛いっつーんだよぃ;」
『へーき』
ブ「その・・何か・・ごめんな・・?」
『どうして・・ブン太先輩が謝るの?』
ブ「それをやったのが・・俺の部活仲間なんだよぃ」
『部活仲間・・?』
ブ「おう」
『そう、なんだぁ・・なかまの事、心配して、やったんでしょぅ?・・ねぇ?』
ブ「・・・・・」
『って・・わたしねぇ・・こんな事言ってるけどねぇ・・あの人達の事、凄く怖いの・・・』
ブ「舞・・」
『ブン太先輩も・・怖かったけど、・・平気。・・何でかなぁ??』
ブ「俺に聞くなよぃ;;」
『えへへ(ふにゃ)』
ブ「///;」
『あ・・、わたしもう行かないと・・』
スクッと立ち上がる。
ブ「あっ舞!!」
『?』
ブ「メアド!交換しようぜぃ!!」
『うん!!』
その後、赤外線で交換して屋上を後にした。
ブ「くぁ〜・・//嘘だろぃ・・///」
舞の笑顔に悶える丸井が一人残ったのだった
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