神の住まう街(妖怪)

□ぽっくり逝くなよ
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風美は、奴良組本家の屋根の上に座っていた・・。






ーーヒュウッ






風「・・・・・・」





     バサッ





風「!あ・・」



 「もう起きて良いのか・・?」



風「えぇ・・//あの・・」



 「?」



風「・・・ありがとう・・私・・気絶した時
  、あなたの上に落ちたって聞いたの、」



 「あ、いや・・それは大丈夫だ(汗)」



風「・・・///」



 「前も・・会ったよな・・?」



風「!」



 「オレは黒羽丸・・。鴉天狗を父に持つ、
  三兄妹の長男だ」



風「私は風美(かざみ)・・。風神の娘・・
  ・よろしくね(ニコ)」



黒「ッ//あ、あぁ・・」



風「助けてくれて、ありがとう・・黒羽丸」



黒「どうってことはない(フッ)」







双子の事を心配しつつ、黒羽丸と会話をしていた時・・・







  ヒュウゥゥ・・







風「(ピクッ)」



      スッ







風美は屋根の上で立ち上がった。







黒「風美?」



風「・・・来る・・」







そう呟いて、下へ降りた。


ソレを黒羽丸も着いて来るのだった・・。







ーータタタタッ





風「ライ斗!!」



ラ「風美・・」







庭に二人が集まった・・


同時に、奴良組の妖怪たちも何事かと顔を出し始める。








 ヒュウッ



   ビュオオォォ







「「「ッ!!?」」」







強い風が吹いた。







風「・・・雅、葵・・!!」







現れた二人に、勢い良く抱きついた。







 
『『風美・・!!』』



風「良かったぁ・・!」



「「「若ぁーーッ心配しましたぞーー!」」」



つ「首無もお帰り」



毛「お疲れ」



リ「た、ただいま・・」



首「フフ・・」



ラ「・・親父、どうだった・・?」







ライ斗が聞いた・・。







『目、覚めたよ!!』



『鴆さんの薬のおかげだよ!!』



鴆「おい・・;よせよ;;」←照れ??



ラ「・・サンキューな・・姫らも・・奴良組
  も・・親父助けてくれて・・」




『『ライ斗・・』』




 「フン・・まさかお前が礼を言ってくれる
  とわな・・」



ラ「!!?」




「「「!!!?」」」







突然、聞こえた声・・。







つ「な、何・・?」



青「一体どっからだ・・??」



ラ「・・・チッ・・もう良いのかよ・・、ク
  ソ親父」



 「無論だ」



 「「「!??」」」







何処からともなく現れた雷神に、全員が驚いた。







ーーーゴオォォ






 「雷神よ」



 「・・風神・・」



風「パパ!!」



 「風美」



風「久しぶり・・!パパ!!」



 「あぁ」



ラ「・・・・・・・(ジー・・)」



 「心配かけたな・・。すまん」



ラ「別に・・(//)」



 「狂鳴は納まり、汚梅も消えた・・。もう
  心配はいらん」



ラ「そうか・・・」



 「お手数をお掛けした・・申し訳ない」







この言葉は奴良組に言われたものだ。







リ「いえ・・無事でよかったです・・」



つ「そうですよ!!」



リ「それに、ボクたちはあまり動けなかった
  ・・。やってくれたのは鴆君と、雅ちゃんと葵ちゃんですよ。」




 「いや・・皆に感謝しておる・・。息子た
  ちを手当てしてくれた・・。俺を助けよ
  うとしてくれた・・。それで十分だ」







静かに、そう言うのだった・・。










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