神の住まう街(妖怪)

□悪夢再び・・・。
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関東平野のとある街・・。



ーーー浮世絵町



そこには人々から畏れられる



     「極道一家」があった・・



名を、”奴良組”



そこでは、今日もまた、騒がしい程の宴会が繰り広げられていた・・。




********************







首「・・・・・・」





この妖怪・・



名を首無。



まぁ、首が浮いているのである・・←





彼は・・・・




    悩んでいた・・・





実は、一週間程前から、奴良組の広間に女性・・とも言えぬ少女が座っているのだ。




首「(・・今日も来てるな・・;)」




話そうにも、自分以外には見えていないのだから・・言えるはずがない。




そんな時・・




    ゴーン

       ゴーン




午前6時の鐘が鳴った・・





首「!!」





パッと視線を向けると、彼女は消えていた。





首「またか・・。いつもこの時間には消える
  んだよなぁ・・?」





         ガラッ





雪「あら。首無じゃない・・何してんのよ」




首「雪女・・。別に?」




雪「ふーん・・。・・「氷麗ちゃん、ちょっ
  と手伝ってーー?」あっ!はぁーい・・
  んじゃあね!!!」





         タッ






雪女は、声の方へ走っていった。






首「・・・慌しい奴・・」





7時を過ぎる前に、この奴良組の若頭・・・リクオ様がやって来た。



これが、奴良組の何時もの風景だ・・。



・・・彼女の容姿は普通じゃない。



座ると地面に着く程の・・漆黒の美しいストレートの長髪。



・・翡翠色の瞳。



・・・とても・・全てが美しいのだ・・。






首「はぁ・・。ったく、一体何処の誰なんだよ・・?」






首無の呟きを聞くものは、誰も居なかった。






ー*−*−*−*−*−*−*−*−*−*
*−*−*−*−*−*−*−*−*−*ー






ーータタタッ





『はぁ、はぁ・・終わった・・!』






朝焼けの道を、一人の少女が走っていた。






『・・急がなきゃ・・!!』





タタッ・・



   バッ






『雅!!』



『!?・・あ・・葵・・!!』






いきなり声をかけてきたのは、少女と瓜二つの顔をした女の子だった・・。



・・この二人は、双子の姉妹だ・・







『終わったの?』



『もっちろん♪』






葵と呼ばれた少女は、雅とよく似ていて漆黒の長い髪・・。深海の瞳をしていた。






『ソレより、私たちまだ妖怪の姿のまま、
  だよ・・?』



『だね』






ーーーーフッ






『『これでよし♪』』
 





目を瞑ると、姿が変わっていた。



二人とも、髪は少しウェーブのきいた薄い黒
・・長さは肩より少しした。




瞳は・・・茶。







『じゃあ、学校にいこ!!』



『あ!ヤバイ!!遅刻する〜!!!』







そして、二人一緒に仲良く走りだしたのだった・・。










            
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