異世界からの旅人(D灰)
□ああ…ヤット見つけましタ♥♥
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「ただいまー」
ガチャ
学校から帰ってきて扉をあける。
「ぁれ?いねぇの…?っつーことは今日も夜勤か…?」
そう思いつつ上へあがる。
キッチンに目がいき、机の上に一枚の紙が。
―――――――――――――――――
麻那へ
ごめんねっ!お母さん夜勤が入って
帰れません… ごめんね
母より
―――――――――――――――――
と書かれていた。
『やっぱしねー…まあいっか。上あがってマンガでも読も』
タタ…
ガチャッドサッ
ばふっ
『やっぱしコレだよなー、D.グレ!!』
ベッドにダイブし、読み始めた。
パラッ
『やっぱいいよなぁDグレの世界は…!!なんつーか、刺激が強いっつーか…面白そうだ!
“ノアの一族”!!いつ見ても楽しそうだよなー…あ〜っ…ボクも行きたいー!!!』
<ああ…ヤット見つけましタ♥♥>
・・・・・・・。(間)
『………ん……?なんだ今の…;』
……幻聴?
『(気のせいだよな!?だってボク、語尾に♥付ける人物なんて一人しか知らねーんだけど!?)』
パッ
っと視線を本に移す。
『「………うぇっ!?』
まあビックリ
『(なんで!?どーしてだ!?)』
因みにこのページは伯爵がジャスデビに“ちゃんと仕事しなさい”って言うところ!!
伯爵の恐ろしさがある意味MAXになるところだぞ!?
なのに、何でこの場面でピースなんかしてんだぁぁあアァァぁあ!?
『キモッ …あ、でもちょっとカワイーかも』←
いろいろ考えたが気にしないことにした。
『うん。気にしない気にしない! さあ次いこっ』
ペラッ
『………(一時停止)
っはああぁァアあああぁぁあアァあァ!?』
絶叫。
それもそのはず
本の中の千年伯爵が
号泣して両手広げて笑ってんだから。
『ど…どーなってんだぁあ!!』
<さあ…我輩たちの新しい家族ヨ♥あなたをこちらの世界へ招待しまス♥♥>
『また何か聞こえたあっ…て…
うっわ―――――っ!!』
なんか本からすごい力で引っ張られた。
『ちょっ本!本さんっっ!それ違うよね!?普通の本だよね?なんで吸い込む?ボクこんな体験始めてしちゃった!ちょっとラッキー☆★ って…
ちげェだろォオボクゥウ!!(汗)』
自分自身にツッコミを入れながら、麻那は本の中へ消えていった。
『嘘だろォオオオ!!!???』