未来を描いた

□依存
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『涼ちゃん、お願いがあるの』

「なんスか?」

『服を脱いでください!』



授業も終わり放課後の部活に行くと他のメンバーは誰も来てなくて、マネージャーである麻矢っちだけが体育館の中で座っていた。




「いきなりなんスか!?」


『ほら、涼ちゃんってモデルさんじゃん。いい体してるから見たいなあって』



何言ってるんスか麻矢っち!麻矢っちは青峰っちの彼女なんスよ!?他の男の体見たって知ったらこっちが怒られるんスよ!


『涼ちゃん早くー!』

「無理っス!」

『早くしないとみんな部活に来ちゃうよ?』



そう言いながら近づいて来る麻矢っちはオレの前に立って服に手をかける。



「ちょっ!麻矢っち!?」

『脱いでくれないなら私が脱がしてあげるー』

「や、やめるっス!みんな来るっスよ!」

『だから早くって言ってんの。えいっ!』

「うわっ!」


勢いよく床に押し倒されたオレの上に麻矢っちが馬乗りになる。




「なにするんスか//!」


オレの上に跨がる麻矢っちは何かエロい。

ボーッと下から麻矢っちを見ていると、突然体育館のドアが開いたと思ったら危険人物が入ってきた。



「………おい」

「………」

『ほらー、大輝来ちゃったじゃん。涼ちゃんの馬鹿っ』



いやいやいや!そんなこと言ってる場合じゃないっスよ!!青峰っち来ちゃったじゃないスか!

ズカズカ歩いてくる青峰っち怖いっスよ!




「……何してんの?」

「青峰っち…これは……」

『涼ちゃんの体見ようとしてるの!でも涼ちゃん全然見せてくれなくてさー』

「………へぇ」


ひいっ!!!怖いっス!笑ってる青峰っち怖いっス!



「…黄瀬、俺ら今日の部活休むって言っとけ」

『え、部活休むの?征ちゃんに怒られちゃうよ?』

「言っとくっス!大丈夫だから早く行くっス!」

「…行くぞ、麻矢」

『ぅああ、引っ張らないでよ大輝!』



麻矢っちの言葉を無視してどんどん進んでく青峰っちは、すごく機嫌が悪かった。

……多分あれは麻矢っちに怒ってるんスよ。麻矢っち………ファイトっス!





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