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□君と一緒に青い海
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『わぁーっ!!キレー!!』


上陸した島はリゾート。
コバルトブルーの海が本当に綺麗。


『よし!泳ぐぞ!!』


「待て、カナヅチめ。」


『ローさんだって………。』


「俺は泳がねえからいいんだよ。」


『でもすっごい綺麗だよ!……ほら、超キャスケット楽しんでる!!』


「何かあっても、俺は助けにいけねえんだぞ。」


『大丈夫!!浮き輪持ってくから!じゃあ、いってきまーす!』



あたしは浮き輪でプカプカしたり、ベポのお腹に乗せてもらったりして海を満喫した。



「おーい!!」


『あ!ペンギン!!楽しんでる?』


「まぁな、お前は?」


『うんっ!最高!ペンギンはやっぱり泳ぎ上手いの?』


「人並みにはな。てか、やっぱりってなんだよ。」


『うん、まぁ、名前とかね。』



ペンギンにお前馬鹿だろ、というため息をつかれた。


「船長、ほったらかしていいのかよ。」


『………え?』


砂浜を見るとこの素晴らしい天気にパラソルを差して読書をしていた。


『………せっかくリゾートなのに読書なんだ。』


「カナヅチだからな。」


『あたしみたいに浮き輪使えば………』


「船長がか?」


うん、無理だ。
似合わないを通り越して気持ち悪い。


「船長だって、海が嫌いな訳じゃねえんだぞ。」


『…………うん!!あたし、行って来る!!』





…………………………





『ローさん。』


「なんだ、泳ぎは終わったか?」


『砂でトンネル作ろうかなって。ローさんも一緒にしようよ。』


「…………。」


『しなくてもいいからさ、見ててよ。ローさんと一緒がいいんだから。』


「………歴史に残るトンネル作るぞ。」





その後、結局トンネルが出来上がる前に
2人で追い駆けっこ(命懸け)したり、貝を投げあったり(真剣勝負)だいぶ脱線したけれど




ローさんと過ごせた時間は
なにより思い出に残った。






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