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□暑い夏
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『あっつーい!!』
気温は30℃
暑さにも本当程ってもんがあると思う。
『ロー!アイス食べよっ!』
「お前が自分で買ってくんならな。」
ちっ……。
お見通しか……。
「けど、本当に暑いな。」
『なんかさ、ローに汗って果てしなく似合わないよね。』
「当たり前だ。」
もうすぐ、昼休みも終わってしまう。
暑い暑い午後の授業が始まってしまう。
『ねぇ、ロー。』
「いいぞ、早く行くぞ。」
『まだ何も言ってないんだけど。』
「大体分かる。午後サボって俺ん家来たいんだろ?」
『さっすがロー!!』
「何年お前のそばにいると思ってる?」
そんなこといって、きっとローもサボりたかっただけのくせに。
考えること本当に一緒。
ローの自転車の後ろに乗って後ろからそっとローに抱きつく。
「やめろ。暑い。」
『ロー。あたしたちずーっと一緒にいようね。』
「当たり前だろ。俺以外の男にお前が惚れる訳がねぇ。」
『すっごい自信。………ストップ!!』
急に自転車を止めて、ローはこっちに振りかえる。
待ってましたとばかりにあたしはローにキスをする。
『………アイス、買って帰ろ?』
「別にいいが、アイス食う前に続きだな。」
『バーカ。』
暑い夏もどんなときも
あなたと一緒に
ずーっと一緒に
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