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□甘いキスをするの
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「おい。」
朝から不機嫌なキャスケット。
なんだろう?
あたしなんかしたっけ?
「……昨日、キャプテンと2人で出掛けてたんだろ?」
『あ。』
人一倍キャスケットが焼きもちやきなの忘れてた。
しかも相手がキャプテンだからね。
うん、あたしが悪いかな。
でも、でもね
キャスケット
「おれ、正直焼きもち妬いてる。昨日すっげえ嫌だった。」
そういってシュンとするキャスケットが可愛くなって
思わずギュッと抱き付く。
「お……おれは怒ってんだぞ!?いくらキャプテンでも2人でデートなんて……!」
わたわた顔を真っ赤にして焦るキャスケットの首にあたしはシルバーのネックレスをつける。
『今日、キャスがハートの海賊団に入った日って聞いたからキャスにプレゼント買いにいってたの。キャプテンにアドバイス貰いながら。嫌な想いさせてごめんね。』
「………今度からは、おれを連れてけ。」
キャスケットの柔らかな笑顔。
うん、こっちのキャスのがやっぱり好きよ。
ふっと目が合うと
そう、どちらともなく
甘いキスをするの。
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