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□甘えん坊
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『ふわぁぁ……ねむっ。』



今日の不寝番はあたし。
正直、あたし寝るの大好き人間だから不寝番はちょっとキツい。


『……3時か。あと半分くらいかなぁ?』



ちらりと腕の時計に目をやり、ふと顔を上げるとそこには愛しい彼の姿。


『ロー……どうしたの?』



明らかに機嫌が悪い。
そもそもなんでこんな時間に。


「今日はここで寝る。」



『へっ?何いってるの?部屋の方が寝やすいでしょ。』


「いいから、ここで寝る。」


そういってローは持ってきた毛布であたしも一緒にくるんだ。


『えっ??ロー?』


「……仕方ねぇだろ……」


『何が?』






「お前がいないと、眠れねぇ。」





それだけ言うとあたしの背後からは規則正しい寝息が聞こえ始めた。


『ローの甘えん坊。』




振り返って眠っているローを見ると、なんだか可愛くて。




『おやすみ。』















あたしはそっと、キスを落とした






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