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□また、君に夢中
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『おはようっ!トラガルファーくんっ!』


「………。」


『えっ?何?』



今日も気だるそうに教室に入ってきたトラガルファーくんにあたしは挨拶をする……のに、シカト?



「お前は一体いつになったら俺の名前を間違えない?」


『えっ!?あっ!!ごめん!!』


「最後がファーってどう考えてもだせえだろうが。」


『…すみません…。』


「ロー、って呼べよ。」


『むっ、無理だよ!!』


「なんだ顔赤くして。照れてんのか?」


『………そうだよ。』



当たり前じゃない。
あたし、ずっとトラガルファー………間違えた。
トラファルガーくんのこと好きだったんだから。



「……おい。」


『ん?』


「好きだ。」


『うん………。はぁっ!?』


「お前は?」


『………………好き。』


「だろうな。さっきから顔が真っ赤だ。」


『なっ………!!』


「……そういうところに、惚れたんだよ。」


『……!!』


「また赤くしやがって。」


『トラ……ローくんのせいだよ?』


「………。」


『えっ!?ローくん顔真っ赤!!』


「……うるせぇ。」











―また、君に夢中―









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