詩集

□you to say
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“いい子”でいることが当たり前
元気でいることが象徴
不安なんて見せたら心配させちゃうから
言葉巧みに空元気装ってみる
幼馴染のアイツも最近仲良しのコイツも
それが素(ほんと)の俺だと思ってるんだろ?

そんな瞳に作られる私を見つめて
俺が迷子になってるなんて気づいちゃいないんだろ?
私を壊さないように って懸命になってる
俺の素(ほんと)はどこにいきゃいい!?

他人の好意さえ時に不愉快で
うっとうしくて踏みにじりたい!
“いい子”でいることなんて って思うのに
優等生の私がまた顔のぞかせる!

もっともっと自己主張したいのに
叩かれたくなくて の事のなかれ主義
どうでもいいヤツのコンタクトにムカつくくせに
断れない俺にまた嫌気がさしてる
思いのままに攻撃してやりたいくせに
できない私は何を気にしてんの?

ものさしに並べて誰かの辛さと比べてる
そんなんだから俺の限界に気づけないんだろ
俺を見て欲しいくせに見られるのが嫌いで
弱るたび苦労してんのは誰のせいだよ!?

他人の顔色のぞきこんでる
臆病な私が一番嫌い!
本当の俺を解き放ちたくても
社会のルールが俺を縛り付ける!

好き 嫌い 憎い 愛しい
かまうな かまって
一人でいたい 寂しい
甘えたい 甘えたくない
真逆のオモイに押しつぶされてく

気まぐれなんじゃなくて加減してほしいだけ
誰でもいい? そんなはずない!
今欲しい声はオマエじゃねえんだ!
俺を知らないヤツなんかいらない!
心許せるアンタだけが
俺をほんとは知ってほしいアンタだけなんだ!
どうか俺に気づいてくれ……!

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