詩集

□twilight
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出会い 向き合ったその瞬間に
キミは底なし沼に足を踏み入れた
誰もいない 夕焼けの森
一枚の葉 足場にして
遠く どこかで叫んでる
一人を嫌う声

その手に持つのは白銀の刃だと
ボクは知らないフリ
キミは知っていた?
カラダ ココロ
欲のままに手にしたいと
内の獣 狙い定めて

一瞬の隙
散らす火花にキミは
自分をゆずるまいとそっ気ないフリ
それを壊したい
願うボクは止まらない
沈む足場で行われる乱舞劇
もうキミは逃さない

目覚め 無意識にその背探して
ボクは身を預けた大地より旅立つ
高く青い まっさらな空
憧れては 手を伸ばすけど
暗い 奥底で響く
無力を妬む声

キミすら知らない
大地の低さと空との距離と矛盾
誰が気付けよう?
愛し 焦がれ
欲のままに手にしたくて
徐々に世界 赤く染めてく

突き刺す刃
心は無垢にキミのぬくもり
ただ求めて 愛しはしない
その術を知らず
溺れるキミ 見つめてた
暗闇の中 手を伸ばし沈んでいく
もうキミは籠の鳥

欲しがるだけ 満たしたいだけ
子供のようなボクだけど
それは仮面をぬぎ
解き放って舞踊するキミそのもの

向き合う度 刃交える
キミはその度
ボクの弱さ 嘆きに気づく
キミを堕としたい
望むボクの身が沈む

愛してほしい 傷つけたい
ボクはゆがんだ安らぎしか手にできない
この胸に返る白銀の刃 流るる血
一枚の葉 水面に浮き訪れる夜
ボクの日はのぼる

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