neta

□こじらせて恋病(風丸)
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朝から鼻水とくしゃみが止まらない。
ずるずるくっしゃんずびすびくっしゅん。鼻のかみすぎで鼻の下の皮膚がひりひりする。…花粉症、だろうか。
くしゃみのし過ぎでボーッとする頭を引き連れて学校へ。そして二時間目が終わるころ、遠い席の風丸君がわざわざ私の席に来て、心配そうに尋ねてくれた。

「高崎、カゼか?」
「ああ…」

花粉症でなく、風邪。
言われてみれば鼻水は止めどなく出るけれど花粉症特有の目の痒みがない。

「そうかも」

鼻がかった、情けない声で呟いて席を立つ。風丸君が不審そうな顔をした。

「高崎?」
「保健室行ってマスク貰って来るね。風邪、みんなに移したら悪いし」
「おっ、おお。じゃあ、俺も」
「うん、先生に私は保健室に行ってるって言っておいてね」


よろしく、と告げて教室を出た。




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