neta

□擬人化キュゥべえに勧誘される
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「ゆうり!僕と契約して、魔法少女になってよ!」

透き通るビー玉のような、それでいて今流行りのアニメ声めいた愛らしい声に名前を呼ばれた。振り返ると、超絶可愛い男の子がいました。

「え……」

えっと、誰?
白い肌に絹みたいな白い髪。まるで宝石のように真っ赤な瞳。日本、人…ではないようだ。かと言って外人らしくない顔立ち。
顔がととのいすぎて、同じ人間とも思えない雰囲気もある。…いやいやこれは言いすぎか。
そんな考察を続けている自分に、愛らしい少年はにこり、と殺人級に母性本能を直撃する笑顔を浮かべてしっぽをゆるりと動かした。…え、あれ。しっぽ?


「僕の名前はキュゥべえ。ねえ、僕と契約して、魔法少女になってよ!」

心底明るいその声に、私は頷く以外の選択肢を持っていなかった。









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