☆銀魂夢小説
□マクロスS
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「上着貸してやるシチュエーションにはならないことわかって言ってるんですかィ」
確かにこのジャージを貸してもらうとかは無いと思う。
同じ格好をしているからどうしようもないことはわかっている。
「そんな期待はしてないって!どうでも良いから喋るのやめようよ…」
無駄にエネルギーを使いたくない。
体温維持以外に使いたくない。
「Sは寒がって自分にすがろうとするMを見て楽しむってもんでィ」
「何て事を言うの!そして私はMじゃないから!!」
それからさらに、時が流れ・・・
「ひっくし…」
「なんだそれ、くしゃみ?」
「うっさいなぁ…もう」
鼻の下をゴシゴシこすりながら膝を抱える。
「ふっ…仕方ない奴でさァ」
沖田くんは短く笑う。
「ちょっと…?!」
いつのまにか後ろから手を回され、ぎゅうっとされている私…
「あんた体温低いな…持病に冷え症ですかィ?」
耳元で囁きながら、さらに私をぎゅうっと包み込む。
体温が伝わるほどに密着してるってことか…。