恋言葉
□一話
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本日何度目かのチャイムが鳴る。
やっと昼食の時間だ。綱吉は立ち上がり、弁当箱を持って一人で教室を出る。
否、出ようとした。
ガッ。そんな音がして、綱吉は盛大に転ぶ。
「っ・・・」
教室内が笑い声で溢れる。
見たかよ、あいつ、何もないとこで転んだぜ?
流石駄目ツナだな!
何て言う悪口も聞こえる。
其れでも、綱吉は慣れてしまっているので別に如何とも思わない。
どうせ俺は駄目ツナですよ。そう思う程度。
鼻をうったのか、ジンジンと痛む。
勿論膝や腕も。
鼻血は出ずにすんだようだが、其れでも痛い。
綱吉は手を突いて立ち上がり、教室を出た。
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