恋言葉

□一話
2ページ/4ページ





本日何度目かのチャイムが鳴る。

やっと昼食の時間だ。綱吉は立ち上がり、弁当箱を持って一人で教室を出る。

否、出ようとした。

ガッ。そんな音がして、綱吉は盛大に転ぶ。

「っ・・・」

教室内が笑い声で溢れる。

見たかよ、あいつ、何もないとこで転んだぜ?

流石駄目ツナだな!

何て言う悪口も聞こえる。

其れでも、綱吉は慣れてしまっているので別に如何とも思わない。

どうせ俺は駄目ツナですよ。そう思う程度。

鼻をうったのか、ジンジンと痛む。

勿論膝や腕も。

鼻血は出ずにすんだようだが、其れでも痛い。

綱吉は手を突いて立ち上がり、教室を出た。



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ