小説(エドアル)
□聞かせて
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好きだよ
そういって笑ってくれなくなったのは、いつからだろう。
いつだって僕の側に居た兄さんは、ある日を境に僕から離れていった。
頑張って話しかけようとしても、交わされ、
触れようとすれば避けられる。
ねえ、兄さん、どうして僕を避けるの?
どうして僕から遠ざかっていくの?
ねえ、離れていかないで。
置いて、いかないで。
暗闇の中を歩く兄さんの背に、必死で手を伸ばしたとき、世界は真っ白になった。
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