小説(レンリン)

□tell me why(リン視点)
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カチ、コチ、と時計の針が時を刻む。
その音が、ひどく腹立たしかった。


「・・・レン」


つぶやいた声は、広い部屋の中に響く。
それだけでも、涙腺が緩む。


カレンダーに描いてある、「記念日」の三文字。


ねえ、帰ってきてよ。
行かないで。


私には、あなたしかいないのよ・・・・?
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