冬に咲く華
□コロネロの試練
1ﾍﾟｰｼﾞ/6ﾍﾟｰｼﾞ
「おい。」
「なぁに、ザン君。」
「いつまでソレを呼び続けるつもりだ、ババア。何でお前がいる。」
「あら、千絵が居ないとこんなにまで荒れるの？」
「…なんで知ってやがる。」
「ふふ、私には隠し事は通用しないわ。」
「…なら、居場所くらい知ってんだろうな。」
「えぇ、知っているわ。でも教えない…いえ、教えられないの。」
「…んだと？」
「千絵は極秘任務中。いくら、ヴァリアーのボスだからと言ってそれは教えられないの。」
「…。」
「それに…。千絵は受け継がなければならない歴史を今回の任務でいやがおうでも知らなきゃいけないの。」
「受け継ぐ歴史…だと？」
「えぇ。下手したら、これはあの子の命に関わるもの。失敗した時点で、彼女は初代雪の守護者ど同じ命運にならざるを得ないの。」
「…！！！」
「今回の件で…千絵の余命が決まるようなものなのよ。」
Next→