冬に咲く華

□コロネロの試練
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「えぇ!?な…なんで千絵が…並中なんかに!?ってか、制服似合わな!!」


並盛中屋上。


そこには、千絵、ツナ、獄寺、山本、了平と青蘭がいた。


青蘭が千絵を見つけて、屋上まで連れてきた所だった。


「ちょっと待った。今、似合わないって言ったよね?百も承知よ、馬鹿青蘭。」


そして、青蘭の頭を容赦無く殴った。


「ったぁぁぁぁ(涙)何してくれるの!?馬鹿千絵!!」


「はいはい。騒がない。で、まだアルコバレーノは一人も来てないの?」


ツナは困った様に答えた。


「そうなんだ。そろそろ…来てもおかしくないと思うんだけどね…。」


「タイムリミットがあるってのに…何してやがんだよ。」


「まぁまぁ、獄寺落ち着けって。そのうち来るだろうしな。」


イライラする獄寺を山本が笑ってなだめていた。


「だが…いったいどんな試練なんだ?」


了平が疑問を口にした瞬間。




―――カチャ!!!


「十代目!!」
「ツナ!!」
「沢田!!」
「下がって、青蘭!!」


殺気を感じた4人はツナと青蘭を取り囲む様に立った。


―――パァン!!


「うわぁ!!」「きゃあ!!」


銃声と共に獄寺と了平がツナを、山本が青蘭を倒した。


そして、銃声がした方へと千絵は走り出した。


「そこね!!」


学校であるため、流石に氷月は持っていない千絵はルッスーリア直伝の体術で攻撃しようとした。


が。


「甘いな。」


小さい影が千絵の肩を踏み台にして高く飛んだ。


「ッ!!!貴女はッ!!」


「久しぶりだな、千絵。」


上手く着地した千絵は振り返った。


「ラル!!久しぶりだね!!」


「そうだな。キレは良くなったが、切り返しがまだ甘い。」


「手厳しいな…ラルってば。」


ハハハ、と渇いた笑いを零して千絵は頭をかいた。


「ラ、ラルって…」
「あの、ラル=ミルチか!?」


「あれ、知り合いなの?」


ツナと獄寺を見て、首を傾げる千絵。


「あ、そっか。千絵は知らないんだっけ?十年後の世界で戦い方を教えてくれてたやつがラルなんだ。」


「へぇ…ってツナ、さりげなく未来のこと暴露してるけど、大丈夫?」


「あ゙!」


「俺達アルコバレーノは全部リボーンから聞いているから問題無い。」


「よ…良かったぁ〜…。ってゆーか、アルコバレーノってそんなに偉いんだ…っぶ!!」


感心していたツナにラルの右ストレートが決まった。


そして、ツナの上に乗ってバシバシと平手打ちを始めた。


「スパルタ〜…。」


痛そう、と首をすくめた千絵。
ようやく、気がすんだのかツナを離したラル。


「ま、まさか…第一の試練ってラルだったの!?」


「違うぞ。」




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