冬に咲く華
□守護者たち
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「あー…俺も謝っておくのな。スクアーロの件も、青蘭の件も。」
申し訳なさそうに頭を下げたのは山本だった。
千絵は少し笑った。
「頭を上げて、山本くん。青蘭のことは気にしないで?巻き込んだ私の責任でもあるから。」
「!?」
「それに、スクアーロのことも山本くんが気にすることじゃないよ。あれはあのカス鮫が勝手にやったことだし。」
「アハハハハ、やっぱヴァリアーって変わってんのな!!」
「変わってなきゃ、あのメンバーにのまれちゃうもの。」
穏やかに笑った千絵はリング戦の時とは違う、頼もしく優しい存在であった。
そして…。
「極限に話しとはなんなのだ?」
鍛練から帰って来た了平が部屋に入ってきた。
「お兄さん!あ、紹介しますね。この人は雪のリングを持つ、千絵=クロフォードさん。」
「おぉ!あの時の強い女子か!!」
「はじめまして、笹川くん。」
「俺は笹川了平だっ!!極限によろしくな、千絵!!」
「こちらこそ、よろしくね。そういえば…みんなのことは名前で呼んでもいい?どうも苗字じゃ落ち着かなくてさ。」
「もちろんっス!!」
「あぁ!!」
「極限にもちろんだー!!」
「みんな…良かった…。」
千絵と打ち解ける守護者達を見て、安心したツナ。
「良い仲間を持ったね、ツナ。」
千絵はツナに微笑んだ。
「うん…本当に。」
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