冬に咲く華
□私から私へ。
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その後、私はこの時代の”私”の部屋…まぁ、平たく言えば私の部屋に戻った。
ふと見たベッドの脇に何かがあった。
「封筒…?」
しゃがんで奥にあった封筒を抜き取る。
「ッ!?」
宛先を見て驚いた。
”過去の私へ。”
「な、なんで!?」
慌てて封筒を開けて、中から便箋をだす。
過去の私へ。
お元気ですか?
きっと、この手紙には驚いているでしょうね。
スクアーロから聞いたかしら。私…つまり10年後のあなたが死んだことを。
実は、私は死んでないの。
もちろん、彼等の勘違いなんかじゃない。
それに私はあなたたち、10年前の守護者達が来るのも知っていた。
全てのカラクリをこの手紙に明かしておくわ。
だけどヴァリアーの皆には言わないで。
計画が失敗してしまうからね。
おそらく、これを知っているのは貴女を含め4人。まぁ、そのうちの3人は10年前の中学生に戻ったから無意味ね。
最後の1人は敵方に潜入操作に行っているわ。
心配しないで。愛する人を守るためならなんだって出来る。
スクアーロへの気持ちは変わってないんでしょう?
私…いえ、貴女なら出来るわ。
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