光を追って…。
□不機嫌ソムリエさん
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「亜依。」
その後。
部屋に案内された亜依と花音。
そして亜依の部屋に花音がやって来た。
「一体…どういうつもりなの!?」
いつもの明るい花音とは違う、不機嫌な花音だった。
「こんなところじゃ…何もできない!!目的だって果たせないよ!!」
半ば叫びながら亜依に思いをぶつける花音。
そんな花音を意にも介せず、ボンヤリと窓の外に視線を投げている亜依。
そんな亜依に気づいた花音は口を閉ざした。
「言いたいことは終わりましたか?」
花音を見ずに亜依は小さく呟く。
「…。」
「目的は果たします。いえ…果たさなければなりません。」
「そうだよ…。」
「今回、彼がボンゴレファミリーのボスであったことはかなりの誤算でした。」
「亜依…?」
「だからこそ…。その誤算を始まりの第一歩にするべきなんです。」
「…まさか!?」
すると、ようやく亜依が振り返った。妖しい笑みに花音は冷汗が流れるのを感じた。
「まだ、秘密です。」
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