冬に咲く華
□"家族"
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「え…えーっと…。」
「ママン、こいつはイタリアからの留学生で家光の知り合いだ。しばらく泊めてやってくれねーか?」
沢田宅。
母沢田奈々を前にツナと千絵はたじたじ…。
そして物怖じせずに口を開いたリボーン。
「まぁ!!留学生なの!!大変ねぇ。こんな家で良ければ、どうぞ!あ、お名前は?」
「え、えっと…千絵・クロフォードです。よろしくお願いします。」
「とっても日本語が上手ね!日本に居る間は私のこと、お母さんだと思ってちょうだい?」
その言葉に目を大きく開いた千絵。
「お母さん…?」
「そうよ!ここの家にいる人達はみーんな家族なのよ。」
「…ッ。」
家族…。
千絵にとっては耳馴染みの無い言葉。
「(ここなら、千絵に必要な物が見つかるだろーな。)」
そっと笑うリボーン。それを見て、ツナはリボーンに問い掛けた。
「なぁ、リボーン。千絵の様子が可笑しい気がするんだけど。」
「あぁ、大丈夫だ。ここはママンに任せて一旦上に行くか。」
リボーンはツナの頭に乗るとツナを部屋に上がらせた。
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