冬に咲く華
□戦う事×守る事=χ
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「ん〜…とりあえず、スクアーロ達に報告するか。」
案内された部屋でやることもなくぼーっとしてた千絵だったが。
ヴァリアーのコートを脱いで、氷月だけを持って部屋を出た。
安全なアジトとは言え、敵襲の場合に備える…
流石、ボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーの幹部だ。抜かりが無い。
ゆっくりと作戦室へと向かう。
すると…。
「さ、今日のおやつはホットケーキですからね!」
「すぐに作るからちょっとだけ待っててね、ランボ君、イーピンちゃん。」
「ランボさんホットケーキ大好きなんだぞー!!」
「イーピンも!」
前方から、京子、ハル、ランボ、イーピンが歩いて来るのが見えた。
「(あれ…あの子達…誰!?あのもじゃもじゃの牛くんは知ってるけど…。)」
千絵は軽く焦っていた。
「あれ…?」
「はひ…誰でしょうかね…。」
「あ…えーっと…。」
「ツナさんのお友達でしょうか?」
「(まさか…この子達ボンゴレを知らない…!?)えっと…私の名前は千絵=クロフォード。ツナとはちょっとした知り合いでね。巻き込まれて、この世界に来ちゃったみたいで、アハハ。」
「そうなんだ!私は笹川京子、よろしくね。千絵ちゃん!!(ニコッ」
「三浦ハルっていいます!!よろしくお願いします!!」
「うん、よろしくね。京子ちゃん、ハルちゃん。それから…。」
「この子達はツナ君の家に住んでる、ランボ君とイーピンちゃん。」
「ガハハハ、千絵〜遊べ〜!!」
ピョンと千絵の頭に乗ったランボ。千絵ちょっと困ったように笑いながらも、ランボを頭に乗せたままだった。
「ランボ、迷惑、ダメ!!」
「ありがとう、イーピンちゃん。でも、大丈夫だから。」
「千絵ちゃん、すごいね!ランボ君こんなにすぐ懐くなんて!」
「そうだ!!千絵ちゃんも一緒にホットケーキ食べませんか?ハル達、今から作りに行こうとしてたんです!」
「へぇ…ホットケーキか。ご一緒してもいいかな?」
「もちろんだよ!」
「じゃあ、行きましょう!!」
千絵はランボを頭から下ろして、抱く。
「(何も知らないみたいだけど…一体どうするつもりなの、ツナ。)」
千絵の心にかすかな疑念が生まれた。
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