冬に咲く華

□戦う事×守る事=χ
1ページ/5ページ



「ん〜…とりあえず、スクアーロ達に報告するか。」


案内された部屋でやることもなくぼーっとしてた千絵だったが。


ヴァリアーのコートを脱いで、氷月だけを持って部屋を出た。


安全なアジトとは言え、敵襲の場合に備える…


流石、ボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーの幹部だ。抜かりが無い。


ゆっくりと作戦室へと向かう。


すると…。


「さ、今日のおやつはホットケーキですからね!」


「すぐに作るからちょっとだけ待っててね、ランボ君、イーピンちゃん。」


「ランボさんホットケーキ大好きなんだぞー!!」


「イーピンも!」


前方から、京子、ハル、ランボ、イーピンが歩いて来るのが見えた。


「(あれ…あの子達…誰!?あのもじゃもじゃの牛くんは知ってるけど…。)」


千絵は軽く焦っていた。


「あれ…?」
「はひ…誰でしょうかね…。」


「あ…えーっと…。」


「ツナさんのお友達でしょうか?」


「(まさか…この子達ボンゴレを知らない…!?)えっと…私の名前は千絵=クロフォード。ツナとはちょっとした知り合いでね。巻き込まれて、この世界に来ちゃったみたいで、アハハ。」


「そうなんだ!私は笹川京子、よろしくね。千絵ちゃん!!(ニコッ」


「三浦ハルっていいます!!よろしくお願いします!!」


「うん、よろしくね。京子ちゃん、ハルちゃん。それから…。」


「この子達はツナ君の家に住んでる、ランボ君とイーピンちゃん。」


「ガハハハ、千絵〜遊べ〜!!」


ピョンと千絵の頭に乗ったランボ。千絵ちょっと困ったように笑いながらも、ランボを頭に乗せたままだった。


「ランボ、迷惑、ダメ!!」


「ありがとう、イーピンちゃん。でも、大丈夫だから。」


「千絵ちゃん、すごいね!ランボ君こんなにすぐ懐くなんて!」


「そうだ!!千絵ちゃんも一緒にホットケーキ食べませんか?ハル達、今から作りに行こうとしてたんです!」


「へぇ…ホットケーキか。ご一緒してもいいかな?」


「もちろんだよ!」


「じゃあ、行きましょう!!」


千絵はランボを頭から下ろして、抱く。


「(何も知らないみたいだけど…一体どうするつもりなの、ツナ。)」


千絵の心にかすかな疑念が生まれた。




Next→
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ