冬に咲く華
□新たな力
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「色、危ないよ。」
「…うーん。そういうものなのよ。」
「いや、どう見ても…ヤバイって。」
ルッスーリアの手の平に乗っている…なんとも形容しがたい色の薬。
赤、青、緑をぐちゃっと混ぜた様な…。
とにかく、世の終わりを示す様な…。
「…飲みます。」
恐る恐る薬を手にとり口に放り込んで飲み込む。
「!?」
体から熱がひいていく感じ。
寒気が体を覆う。
「……ッ!!!!!」
次の瞬間、熱が戻って来る。
「い…一体、この薬は…何なの…??」
「分からないわ〜。飲んでみても、私達には変化なんてなかったのよ…。」
「…出来れば、もう飲みたくない。」
「1日1錠は絶対だそうよ??まぁ、慣れれば大丈夫よん♪ほら、マスクをとってみなさいよ!!」
「嘘…最悪…。」
呟きながら、酸素マスクをとると…。
「あ……呼吸できてる…。」
「良かったじゃな〜い♪これで特訓が出来るわ〜!!」
「特訓??」
「この時代の戦い方の特訓よ!!昔とは随分と変わっちゃったのよ〜??」
「時代の流れってすごいね(笑)楽しみだな、特訓。」
「フフ、みんな厳しいわよ〜♪」
「どーんと来なさい!私は絶対に…。」
過去に帰るんだから。
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