冬に咲く華
□闇色の過去
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千絵Side
絶対安静通告を受けてから…。
一回も病室外に出ていない。
そんな半監禁状態(もはや軟禁なんて言えない。)な私の最近の楽しみ。
「ゔぉ゙お゙い゙!!!飯だぜぇ゙!!」
そう、楽しい楽しいご飯の時間。
「なんでだぁぁぁぁ゙!!!!(怒)」
「ちょっ、スクアーロ!!!勝手に人の心読むとか反則!!!」
「顔にでてんだぁ゙!!!」
あらま…。
じゃあ訂正。
スクアーロいじり。
「今は怪我人だから何もしねぇがぁ…覚悟しとけぇ。」
「…スクアーロ、ムキになりすぎー(笑)」
ベッドの端に腰をかけるとその横にスクアーロが座った。
「…なぁ、千絵。」
「なぁに、スクアーロ。」
「愛してるぜぇ。」
―――CHU
「スクアーロッ!?/////」
「まだ慣れねぇかぁ?(笑)」
悪意を感じるね、この人。
「…慣れない。」
でも、スクアーロのキスはすごく優しい。
まるで凍りついた私を解きほぐすかの様な。
そんなイメージ。
そういえば…。
「あのさ、私…皆に昔の事話してないよね。」
「あ゙??そういえば…そうだなぁ゙。」
「皆を呼んできてくれない??そろそろ…話した方が良いかな…と。」
「大丈夫かぁ?」
「多分…今話せなかったら一生話せない気がするし。」
「…分かったぁ。呼んで来るから待ってろぉ゙。」
そう言うと彼は私の頭を優しく叩いて病室を出た。
母さん…私、もう過去を嘆くのは今日で最後にします。
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