冬に咲く華
□それは必然の如く
1ページ/7ページ
「日本…か。」
「どーかしたー??」
「ううん、なんでも。」
ヴァリアー専用ジェットの中。
千絵の横に座るベルが尋ねた。
「あ、千絵って日本から来たんだっけー?しししっ、じゃあ里帰りだな♪」
「平和な響きがありすぎて笑っちゃう。」
やれやれと息をつく千絵。
千絵にとって、日本に良いイメージなんてひとつも無かった。
湿度も高いし、雨は降る。
天気が悪かったら寒い。
そして何よりも。
母親の眠る地、だということ。
Next→
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ