光を追って…。
□名前と顔を覚えよう!
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おはようございます。
亜依です。
現在、朝の7時。
ですが。
隣の部屋に居る馬鹿コックが爆睡しています。
なんなんですか、貴女。
昨日、私に不満ぶつけていたから。
ちょっとは頭働く様になったのかと思ったら。
この様ですか。
「はぁ…。」
とにかく。
相方の失態をカバーするために一肌脱ぎますか。
もちろん、あの馬鹿野郎が作る筈の朝食を作りに行くんです。
腐っても、彼女、コックですからね。
いつもの様なワイシャツとパンツスーツを出して着てから部屋を出た。
すると…。
武「お、亜依!早いのな!おはよ!」
「おはようございます、山本さん。」
武「慣れねーから、山本さんはやめてくんねーか?」
「あぁ…。でしたら…。」
武「武、で良いのな♪」
「では。そういう武も早いですね。」
武「アハハ!俺、朝には強いからなー。中学の頃から部活の朝練とかあったしな。」
「そうなんですか。早起きは良いことですからね。」
武「だな♪んじゃ、俺ちょっと朝メシ作って来るな。」
「あ、待ってください!折角、私たちを雇ったんですから…。私に作らせてください。」
武「お?でも、亜依はソムリエだよな?コックは花音だろ?」
「花音のミスをカバーするのが私の仕事です。それは、料理でも日常生活でも変わりませんから。」
武「んじゃ、一緒に作ろうぜ!色々、教えて欲しいのな♪」
「…くす。分かりました。」
まぁ…。
こうなったのも花音のお陰。
武とはなかなか仲良くなれそうです。
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