冬に咲く華
□未来へ
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千絵はドアを壊して見慣れた廊下を走り出す。
すると…。
「何者だッ!!!!」
「ミルフィオーレの手先か!!!」
「だが、まだ子供だぞ?」
目の前に現れた3人の隊士達を一睨みする。
「ゴチャゴチャと………。人に質問するときは自分の名を名乗れや(黒笑)」
氷月を構えて再び走り出す。
「「「あれはッ!!!」」」
「たかが隊士の分際で、私の邪魔をするなんて良い度胸だね。」
怒った時の、冷たい目、声、雰囲気。
それに見慣れた青い刀。
幼めな点を除けばある人物にたどり着く。
「「「千絵さん!?」」」
今更だった。
彼等が氷月の餌食になったのは言うまでもない。
「さ…作……戦………隊……長…。千絵……さんが………帰って……来ました……。」
その呟きを千絵は聞かずに去って行った。
「…千絵さんが…。」
彼は気を失った。
そんな彼の通信機の奥では、ただならぬ動揺が走っていた。
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