冬に咲く華
□それは必然の如く
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帰ってきたヴァリアーメンバー。千絵の声が響いた。
「あ゙〜頭痛い…。」
…なんなんだ、このゆるめの発言。
「っつーか、千絵のマジギレ久しぶり〜♪」
「楽しむな〜。うわ〜ちょっ…なんなのこれ〜…。」
「あんなに、冷静なフリしてたのに…。頭の血管はブチ切れてたわけね〜。」
「ヤバイ…ホントに。」
「千絵、俺の電撃で…。」
「殺す気ですか、君。」
「あんなにかっこよかったのに。今すごく…。」
「マーモン、氷漬けになる?」
「にしたってなぁ゙〜あのアホみたいな殺気は何だぁ゙?」
「知らん。出てきた。」
「…アイツは何者だ。」
ザンザスの言葉にピクッと千絵の肩が揺れる。
「そろそろ色々と話さなくちゃいけないかな〜…。」
ま、過去の事だし〜。と溜息をつく千絵。
すると…。
「琴束 青蘭(コトヅカ セイラン)…私の異母姉妹。まぁ……双子なんだけどさ。」
「!?」
「まぁ…私もCrofordを名乗る前は琴束だった訳だし。」
千絵の脳裏にボンヤリと浮かぶ過去の映像。
「人間さ…知られたくないこと一つくらい持ってた方が良いかもしれないね。」
千絵はおやすみ〜とその場を後にする。
涙がでそうだった。
そっか…私、分かってたのか…。
嫌な予感ばかり当たるのは
私の回りに嫌なことが渦巻いてる証。
痛む頭を抱えて記憶の彼方に身を委ねた。
End