冬に咲く華

□それは必然の如く
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「また……派手にやるね〜レヴィ。」



千絵の呟きに気付いたレヴィは顔を上げる。



「まぁ、待ちなよレヴィ。そこには他の守護者もいるみたいなんだ。」



マーモンが少し楽しそうに言う。



「ゔぉ゙お゙い゙!!!雨のリングはどいつだぁ゙!?」



「俺だ。」



スクアーロの言葉に返事をしたのは山本。毅然としてスクアーロを見つめていた。



「何だぁ゙、前の小僧じゃねぇかぁ。テメェなんざ、3秒でおろしてくれてやる!!」



「何だとッ、あんの野郎!!」



千絵は下にいる相手方の顔を見ていく。



「(1人…いや、3人足りない…。)」



眉をひそめた千絵にスクアーロは小声で問う。



「どうしたぁ゙。」



「3人…足りない。」



「あのガキの二人は違うらしいぜぇ。それと、アルコバレーノもなぁ゙。」



「…リボーンか。」



千絵はススキ色の髪の彼は誰かに似ているような気がした。



「(家光さんの…息子さん…?)」



ジャストミート。



タイミングよくあらわれた門外顧問の家光のことを”父さん”と呼んだのを千絵は聞いた。



「(彼が…十代目…。)」



ザンザスを制する者。



そう、思いを馳せていた。




その時。




「ごめんね、遅れてッ!!!」




千絵の動きが止まった。




「青蘭ちゃん、来ちゃダメだよ…ッ!!」



「だって、あたしも守護者だもの!!戦わなきゃいけないよ!!」



「でも、危ねーだろ!!」



「良いじゃん!!」



口論の内容など耳に入ってこない。



”傷ついてしまう。行ってはダメだ。”



先日の任務の時に、言われた言葉がよみがえる。



「だってあたしは、雪の守護者だもん!!!」



何かが千絵の中でキレた。



ドォォォォン!!!



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