book to tokika
□ミエナイ プロローグ
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
ミエナイ ミエナイ ミエナイ
真っ暗なのは僕か、それとも俺か。
道を見つけたとき目の前には何がある？
キエナイ キエナイ キエナイ
痛みを知ったのは僕か、それとも俺か。
傷ついた代償はそれ以上か以下か？
僕が見つけたのは、真っ黒な少女。
俺が見つけたのは、真っ白な少女。
僕が傷つけたのは、真っ白な少女。
俺が傷つけたのは、真っ黒な少女。
黒の少女は『光』が好きだった。
白の少女は『闇』が好きだった。
僕が何故かと問うと少女は言った。
「私には何もないから」
俺が何故かと問うと少女は言った。
「私には全てあるから」
少女と行く先にあるのは、光か闇か。
「ねぇ、君の名前は？」
「ワタシのナマエは――」
「なぁ、お前の名前は？」
「ワタシのナマエは――」
その出会いは必然？
貴方の望みを叶えてあげる――。
．