レッド×イエロー

□回想
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レッドは自室のベッドにねっころがると、ふと思いにふけった。



数年前自分が助けた子が自分を探すために、ポケモンを傷つける事も躊躇うのに、大変な思いをしてカントー中を回ったのだ。



しかもその子は最初から、敵に狙われていた。
自分のように、覚悟を決めて立ち向かって行ったわけでは無いのだ。



それなのに自分を探すために、ポケモンと人間の絆を守るために強大な敵に立ち向かっていってくれた。



しかも、女の子だった。



これだけの事をたかが10歳位の女の子がやったのだ。


そんな姿を見て自分が惹かれないわけが無い。

彼女を必要としたのだ。



そして彼女も自分を必要としてくれている。



幸せである。



レッドはそう考えていた。そう考えられずにはいられなかった。



運命的に出会った女の子が、自分への恩返しのつもりであまりに危険な道を選び、今は彼女が自分を好いてくれている。



一生一緒にいたかった。
守り通したいと思った。



大好きだから……



そんな事を考えられる。
それだけでレッドは幸せな気分になれていた。



だからまた明日言おう。

素直に心の内をあかそう。
彼女の赤くなる顔を見ながら幸せを噛み締めよう。

そんな事を考えながらレッドは目をつぶった。







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