BOOK@
□ルームシェア
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初めての一人暮らしが始まることで浮かれていた俺は、駐車場へ入ってくる2台のトラックに特に興味を示さなかった
ガチャリ
俺はドキドキしながら新居の扉を開けた
奥には沢山のダンボールが散乱しているのに何故かきらきらと輝いて見える…
ピンポーン
「飯田さーん」
「あ、はーい」
大家さんの声だ
ガチャ
「……どちら様?」
「…田中早苗です」
すると後ろからひょこっと大家さんが現れた。
「飯田くん、実は今日からこの子も一緒にすませてやって欲しいんだよ。」
「嫌です」
心の広い俺でも流石に初めての一人暮らしは誰にも邪魔されたくない。
「じゃあ…しょうがないねぇ」
意外とあっさり引くんだな。じゃあ最初っから無理なこと頼むなよな。