Dグレ
□WJ50号[第97夜]妄想小説。
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「まだ…終わってたまるかよぉ〜」
「うる…せぇよ
終わっとけ…」
ドシャ─…と、目の前のノアが─確か名前はスキンだったか─砂になって崩れた
ゴゴゴゴゴ──……
「ち…コムイの奴に頭…下げね…とな…」
鳴り響く地響き
ダウンロードが済んだ証拠
(嗚呼…此処も、もう……)
乱れた呼吸
動かない足
力が…身体に入らない
(……終わり、か)
そう考えが浮んだ瞬間に、何故かアイツの顔が過ぎった
『神田っ…!』
ノコノコと戦場に戻ったアイツは
何処も変わらない、モヤシのままで…
きっと、また
あの馬鹿は他人の為に無茶をする
(…誰か止めに入れよ)
アイツだけは…
ゴゴゴゴゴッッ──……!
「くそ……」
地響きが先程よりも強くなり、地面が崩れていく音がした
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