Dｸﾞﾚ
□【黒髪の眠り姫】
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「神田…?」
そっと、囁く様に名前を呼んでみた。
【黒髪の眠り姫】
ｿﾖｿﾖ──と、気持ちの良い風が吹く。
白髪の少年は、任務から帰ってきていると情報を得た黒髪の青年を探し歩き教団本部の周りにある森へとやってきた。
黒髪の青年は、いつも此処で鍛練をしている。
教団本部を隅々まで探して見付からなかった。だと、すれば残るは此の鍛練の場だけ。そう考えた白髪の少年は、ｽﾀｽﾀと森を早足で歩く。
今回の任務は長期に渡った。
約2か月程…全く会えなかった。
その間
君の事しか考えられなかった
君に逢いたい
君を抱き締めたい
君の温もりを感じたい
君を…愛したい
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