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□きっと初めから…
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彼は面白い存在だと
初めて逢った時にそう思った
それからは、
彼が僕の心を支配して
頭から 離れない
「クフフ…」
「骸しゃん?」
「骸様?」
「いえ、何でもありません」
思わず笑いが零れて。
犬と千種が揃えて首を傾げていたが、骸は構わず口元に笑みを浮かべる。
(嗚呼、彼が欲しい…)
あの挑発的な眼も
(彼を、墜としてしまいたい)
あの強気な態度も
(壊れる程に)
絶対に屈しない、その高いプライドを
ぼろぼろに崩して、しまいたい。
「…面白い…」
───"雲雀恭弥"
そして、
僕だけを求めるようになればいい。
座っていた椅子から立ち上がり、骸は部屋のドアへと手を掛けた。
「少し…出掛けて来ます」
そう言って向かった先
「さぁ…彼に逢いに行きますか」
クスリと、悪魔が笑った。
(そして君を僕に墜とす筈が)
(いつの間にか)
(僕が君に墜ちていた)
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まだラブラブになる前の骸視点。
骸さんの笑い方が大好きです(笑)
良いよね、ナッポー。。