+

□きっと初めから…
1ページ/1ページ






彼は面白い存在だと
初めて逢った時にそう思った




それからは、
彼が僕の心を支配して



頭から 離れない





「クフフ…」



「骸しゃん?」


「骸様?」



「いえ、何でもありません」



思わず笑いが零れて。
犬と千種が揃えて首を傾げていたが、骸は構わず口元に笑みを浮かべる。




(嗚呼、彼が欲しい…)



あの挑発的な眼も



(彼を、墜としてしまいたい)



あの強気な態度も



(壊れる程に)



絶対に屈しない、その高いプライドを

ぼろぼろに崩して、しまいたい。




「…面白い…」




───"雲雀恭弥"







そして、
僕だけを求めるようになればいい。





座っていた椅子から立ち上がり、骸は部屋のドアへと手を掛けた。


「少し…出掛けて来ます」




そう言って向かった先





「さぁ…彼に逢いに行きますか」



クスリと、悪魔が笑った。








(そして君を僕に墜とす筈が)
(いつの間にか)
(僕が君に墜ちていた)






-----------
まだラブラブになる前の骸視点。
骸さんの笑い方が大好きです(笑)

良いよね、ナッポー。。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ