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□"好き"
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「雲雀くん」
「………」
「雲雀くーん」
「五月蠅いよ、何」
「呼んでるのに返事をしてくれない、君がいけないんでしょう?」
「だから、何」
「…嗚呼、今日一緒に帰りましょう?」
「…なんで?」
「なんで、と言われましても…僕が雲雀君と一緒に帰りたいから、では理由にはなりませんか?」
「…ならないね」
「僕を墜としたいなら、それ相応の科白を吐きなよ」
「………」
挑発的な眼で
口端を吊り上げて
妖しく笑う君の姿に
…僕はいつも惹き寄せられてしまう
「…いつも君の傍に居たい、片時も離れていたくない。誰にも触らせたくない、誰にも見せたくない、…僕以外の人間が君に近付く事すら赦せない…君の一番は僕で在りたいんです」
「ワォ…凄い我が儘」
「それ程までに、僕は君を愛して止まないって事ですよ…恭弥」
ふっ、と笑みに零して見つめていると不意に雲雀が席を立ち上がった。
「合格」
「…と言うと?」
「一緒に帰ってあげるよ、骸」
僕の返事に嬉しそうに笑う目の前の男の姿に自然と笑みが零れてしまう。
でも、そうなってしまうのは
きっと
同じ気持ちだからなんだろうな…と
雲雀は思った。
(僕だって、あいつの周りに僕以外が近付く事は赦せない…僕が一番の存在で在りたいんだ)
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初6918作品。
短いし、まだキャラ掴みきれてません。(笑)
とりあえず、変態ナッポーは雲雀至上ラヴで突き進んでいけばいいと思うよ(笑)